タモロコの採卵と成長記録
Gnathopogon elongatus elongatus / Rounded shiner



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H12年6月10日(土)大阪府立淡水魚試験場でタモロコの採卵実習がありました。
これは「水辺に親しむ会」の例会実習として行われたものです。

 
<タモロコの採卵実習>
 
実習1
 
水槽の裏にあるバケツには左側にオス、中央にメス、右側に麻酔液が入ってます。
麻酔は食品添加物のオイゲノールを利用。自宅でする場合は、氷水で代用可能?
長時間浸けると死んじゃいますけど(^^;;;
 
実習2
 
前日に、注射用胎盤性性腺刺激ホルモン(女性ホルモン)である商品名
「動物用ゴナトロピン5000」(一般には高価であり入手困難)
を注射して排卵を促進させるようにして準備している個体です。
昔は、カエルの脳下すい体をすり潰して利用したそうな・・・(^^;
 
実習3
 
まず、メスを麻酔液に浸けて横になった状態の時に取り出してお腹をしぼり採卵します。
少し押すだけで総排出口からたくさん卵が出てきます。
 
実習4
 
採卵した卵です。この時点で死んでる卵は白い色をしています。
卵の色は個体によってさまざまです。人工飼料で育てると色は薄くなるようです。
採卵を終えたメスは、ガラス水槽へ戻すと暫くすると復活します。
 
実習5
 
次にオスを同じように麻酔液につけて横になったところで取り出します。
お腹を押せば精子が出てきます。内臓を潰さないように!
量は個体により異なります。出ない個体も居るのでその場合は別の個体を選択します。
 
実習6
 
オスの精子は、極わずかでも数的には十分なので1滴出れば十分です。
その時は、スポイドで洗い流すようにして精子を採取します。
 
実習7
 
卵は水に触れると粘着性を示します。
見えにくいですが、シャーレにぴったりと付着しています。
本来は水草や石などに付着するのでしょうね。
 
受精はあっという間に終っています。
魚の卵には一ヶ所だけ精子が入れる小さな小さな穴が開いてるそうです。
 
 
当日の実習はここまでです。めでたしめでたし・・・・ではツマラナイ。
 
採卵後の卵はどうなったか、後日談を紹介してみたいと思います。
会員の中でも複数の方が育てられていますがWeb管理者の例を挙げてみます。
 
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