タモロコの成長記録−1
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タモロコの採卵
タモロコの成長記録−2

H12年6月10日(土)朝に採卵と受精を終えた卵は、例会と実習が終了した後に希望者が
持ち帰ることになりました。せっかくだから私も自分で採卵したものをシャーレごといただいてきました。

実習が終ればお役御免というのは卵さんに申し訳ないですからね。(^^;
それにホントに仔魚が孵るのか分からないですし・・・。
久しぶりの卵の世話に自宅に帰ってからはワクワクして準備をしていました。

過去の経験にそって2Lのプラケースに卵を入れてエアレーションをかけていました。
卵はシャーレにしっかりと付着していたので、丁寧に卵を取ってプラケースに移しました。
写真を撮ろうとしましたが綺麗に卵が写りませんでした。<涙

同時に、仔魚はブラインシュリンプを食べるサイズではないということを聞いていたので
草花用のプランターを買ってきて、餌となるミジンコ&ワムシを養殖する水槽?をベランダに設置しました。
もちろん自然発生を待つのではなく、少しは生きたミジンコなどのプランクトンを入れてます。

6月12日(月)夜遅く仕事から帰って来て、一番にプラケースを覗くと体長3〜4mmの針のような
透明な魚体が水底に数匹いるのを発見。早い個体の孵化がはじまっていました。
それとは別に死んで白くなった卵から水カビも発生していました。大きいカビの塊はスポイドで
取り除きましたが、夜中になったので作業もそこそこに寝てしまいました。

その時に処置が完全じゃなかったので翌日、仕事から帰ってくるとプラケースは水カビだらけ(^^;
そういえば、卵の消毒をする作業をサボったからなぁ・・・と後悔。
このまま見殺すことは出来ないので、スポイドを片手に根気のいる作業を開始しました。
孵化した仔魚と卵を選別して、なおかつ目の発生してる卵と水カビでやられてる卵を選り分けました。
目の発生してる卵には遅いかもしれないけど、これ以上カビが生えないようにメチレンブルーで10分ほど消毒。


 
<タモロコの仔魚>
 
プラケ1
 
結局、卵と仔魚と2Lのプラケース2つに分割することにしました。
選別した翌日、消毒効果が効いたのか、消毒済みの卵からたくさんの仔魚が孵化しました。
数えてみると100匹以上の数はいました。
この時は、苦労が報われたような気がしましたね。(^^)
 
仔魚1
 
産まれてすぐの個体は泳ぐ事もできずに水底でじっとしています。
プラケースを軽く叩くなどしてショックを与えると驚いたように動きます。
水面へ向かい上昇し、力が抜けて沈むような感じ・・・。

6月14日(水)になって初めて、水中を泳ぐ個体を見つけることができました。
この写真は6月16日(金)に撮影したものです。
青いエアストーンと大きさを比較してもらえれば小さいことが良く分かります。
水底にもじっとしている個体が見えます。
 
仔魚2
 
ちりめんじゃこよりも小さな魚体ですから、到底ブラインシュリンプなどは口に入りません。
ミジンコ養殖プランターからミジンコを1Lプラケースに採集してきて、タモロコの仔魚の
居るプラケースに放流。余ったミジンコにはイースト菌を入れて促成培養を計りました。(^^)

 
仔魚4
 
画素数のとても少ないデジカメなので綺麗に撮影できていませんが、引き延ばして身体の形が
わかるようにしてみました。タモロコに見えますか(^^;
 
現在、二つのプラケースの中に合計100匹程度の個体が泳いでいます。
泳ぎ出して一週間もすればブラインシュリンプを口にできるサイズまで成長して
毎日、ブラインシュリンプを食べるようになっています。
食べた後は稚魚のお腹がオレンジ色に染まるのでどれくらい食べてるかが観察できます。
この段階で、餌の摂取量からか成長のスピードにも差が出て来ています。

今後も、成長を時期を追って見ていきたいと思います。
6月28日現在で大きな個体は1cm程度のサイズに育っています。

その後の成長はこちらをご覧ください。−−−>タモロコの成長記録−2


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