淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成15年7月23日に実施されました。 空模様はあいにくの雨。(TT) しかし、ポンプ場の停止日に調査日を合わせているので、大雨でもない限りは実施します。 今回の調査は、夏休み期間中ということで子ども達の参加が見込まれましたので 早朝6時からスタッフが定期的なデータ(投網による定量調査)を行い。 午前9時から一般参加者を含めた定性調査とする二段構えの調査となりました。 結果的には雨模様だったので子ども達の参加は少数となりましたが総勢22名での調査となりました。 あいかわらずコイが投網にたくさんはいりましたが、今回はニシキゴイまで採れました。 更に、新たに2種類の魚が確認されました。それは、オオクチバスの稚魚とギギの稚魚です。 今までの調査では、オオクチバスを確認していなかったので、今回稚魚を発見したのは驚きです。 いつかは侵入してくるだろうとは思っていましたが、今後の様子を見守りたいと思います。 当日の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> 平成15年度「淀川左岸幹線水路水生生物調査」に関して、「セブン−イレブンみどりの基金」から助成金交付を受けました。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
ニシキゴイを川に放流して環境保全を訴えるような勉強不足の団体もあるようですが、 鑑賞魚は自分の家の水槽や池で最後まで飼っていてもらいたいものです。 |
屋根のあるところで雨を避けながら二枚貝の計測作業をしています。 計測する人、記録をする人の息が合えばバット一杯の貝なんてあっと言う間に計測完了。 パソコンでデータ整理する人は大変ですけどね。(^^;; |
早朝6時からスタッフが採集してきた貝や水草を小学生の参加者が観察しています。 カッパを着てでも参加したいという小学生の希望で、お父さんが車で連れてきてくれました。 |
午前9時からタモ網等による定性調査が始まりました。 魚が居そうな場所に狙いをつけて網を入れていきます。 春の調査時に比べると、水草の緑の面積が増えてきました。 |
中学生二人が、小さな用水路への流れ込み部分に注目して魚採り。 小学一年生は、青い長靴履いて川に入ってチャプ・チャプ・ラン・ラン・ラン状態(^^; もちろん長靴の中は水びたし・・・ |
投網を打ってみたいという希望者が現れ、即席の投網打ち教室を開催。 先生役は、現役の水産学部の学生さん。 |
投網は持ってみると分かりますが2〜3Kgあるので結構重たいのです。 1/3を肩にかけて1/3を手に持って・・・・さて結果は?! その背景には、小さな網で稚魚や水生昆虫を探しているカッパで完全武装した女性と、 青いカッパを着た小学生の女の子も写っています。 |
この場所では、投網を投げたらこんなコイが入ることもあります。 3匹も入ると網がボロボロになりますけど・・・(^^;; |
採集の成果を並べた魚箱が並びます。 魚・貝・水草・・・雨にもまけず計測をしてデータを残しました。 |
この写真には、小学生・中学生・大学生・遥か昔は学生・・・と幅広い年齢層の人が写っています。 生き物に興味がある人に年齢はあまり関係ないですよね。(^^) |
水草も採集して参加者に見てもらいました。 春の調査の時は、まだ伸びてなかった水草が今回は急速に成長していたように感じました。 |
この魚が問題のオオクチバスの稚魚です。1匹だけでなく複数の稚魚を採集しました。 1999年から毎年調査を実施していて、今年が初めての記録となりました。 今後、定着するのか、水路の魚相がどのようになっていくのか心配です。 |
こちらも初の記録となったギギの稚魚です。 こちらも小魚を捕食するようになりますが、繁殖形態が異なるなどの理由でオオクチバスほどの影響は有りません。 |
<コメント> |
今年は雨に泣かされることが多いです。 春の調査も雨、磯の観察会も雨でした。 今回は、夏休みということで、たくさんの子ども達に魚や貝を見てもらおうとしたのですが お天気にはかないませんでした。(^^; 今回も雨の中、支援して頂いた行政機関など多くの人々の協力に感謝します。 今後とも継続して調査が続けられるように支援願います。 この調査ポイントがホームグラウンドなのですが、積極的に動いてくれるスタッフが不足しております。 「我こそは!」と思われる近隣の方・・・是非とも参加してくださいね。(^^) |
当日、夏休み企画のひとつとして、調査日の午後から「ワンド生まれの稚魚観察会」も開催しました。 |
雨の中、実際に採集に参加した小学5年生が稚魚の成長ぶりを見に来てくれました。 |
「ワンド生まれの稚魚観察会」 へ |