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水辺体験教室にて淀川左岸幹線水路の水生生物調査を実施した際、 採集した貝殻の中からオグラヌマガイの貝殻を紀平先生が発見しました。 オグラヌマガイはドブガイと見分けが難しく今まで見逃していた可能性があります。 今後は二枚貝にも更に注目して調査する必要を感じました。<文章・撮影:新城> |
<オグラヌマガイ> |
琵琶湖固有種で琵琶湖、淀川、余呉湖に生息していると日本産淡水貝類図鑑には記載されています。 かって淀川の上流域に存在した巨椋(おぐら)池に多産したことが名前の由来となっているようです。 電気泳動法によるバンドパターンが異なることで1987年にドブガイ属から独立して1属1種となる。 |
成長線にそって殻頂から同心円状に太いしわが何本か目立つ。という特徴とオグラヌマガイとドブガイを 一緒に置いておくと、殻表が乾いてもオグラヌマガイには光沢が残り、ドブガイと区別できるという点で 見分けることができます。 |
<ドブガイ> |
こちらは同じサイズで同じような形をしているドブガイです。あえて似たようなものを持ち帰りました。 全国に分布し、環境による地方変異が多い種なので、従来から分類に悩まされているそうです。 素人目にみると何処が違うのか分かりませんが・・・見慣れてくるとオグラヌマガイとの違いが見えてきます。 |
殻表の光沢がオグラヌマガイとは明らかに異なります。 太いしわの状態にも違いが見られます。 しかし、これがフィールドで泥つきのオグラヌマガイに出会っても見分けが付くかは・・・(^^;;; |
<左:ドブガイ、右:オグラヌマガイ> |
デジカメの画質は良くないですが、左がドブガイ、右がオグラヌマガイです。 光沢の違いは分かると思います。 |
<オグラヌマガイ内側> |
オグラヌマガイの内側の状況です。 損傷も無く、まだ新しい貝殻ですから、幹線水路に生息している可能性は高いと言えます。 貝の成長線を数えると年齢は6年程度。 |
<コメント> |
オグラヌマガイの標本は、紀平先生が持って居られるのを見せて頂いた機会がありましたが 本物の貝殻をいつも入ってる川で見つかるとは思っていませんでした。 ただの貝殻として見ていたものが、見分けができるかどうかで次のステップへの 道が開かれたような気がしました。 もっと勉強しなくては・・・こういう勉強なら頭に入ります。(^^) |
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