「第5回 水生生物採集・飼育体験学習会【里帰り放流】」が11月13日に実施されます。 前日に、大阪府立水生生物センターのスタッフと当会のスタッフが事前準備として魚の引き揚げ作業と 池の清掃作業を実施しました。あまり光の当らない裏方の仕事ですが、半年間に渡る事業の中でも 重要な作業なのでここに紹介します。 <撮影:湯川、文:新城> |
<第5回 淀川体験学習【里帰り放流】の準備作業> |
春に淀川の点野ワンドにて採集した稚魚を導入し、育成した池に巻き網を入れます。 巻き網で大半の魚をキープします。 |
魚の取り込みは、魚体に傷をつけないように慎重に行ないます。
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徐々に水を抜いて水深を下げると、タモ網の出番です。 完全に池の水を抜き全ての魚を捕獲します。 |
採集した魚は、明日のパッキング作業がしやすいように別のイケスに移動します。 その後、飼育池の清掃を行ないました。スタッフの皆さん冷たい水の中の作業、お疲れ様でした。 |
この事業は、口で言うほど簡単にできるものではありません。 日々の餌やりから、魚の成長確認、病気の発生の有無まで、魚の状態監視を半年間継続しました。 魚の専門家である水生生物センターのスタッフと当会のスタッフが協力して初めて実現できたものです。 裏方の仕事を黙々とこなしてこられたスタッフの皆さんにあらためて感謝いたします。 今回で5年目となりますが、児童に対するアンケート結果を見れば、総合学習支援としては大きな成果 をあげていると考えています。 今後、総合学習への取り組みなど文部省の方向性が変わり、小学校の対応にも変化があるかもしれませんが、 この5年間に淀川体験学習を経験した児童は、淀川に足を浸けて魚採りを経験し、魚の成長過程を観察したこと が原体験となり、将来、成長した子供たちが自然保護・環境保全を考える中で大きな力になると考えています。 |