「ワンド生まれの稚魚観察会」(2003/10/15)



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平成15年10月15日 水生生物センターにて、「ワンド生まれの稚魚観察会」が実施されました。
平日の水曜日でしたが見に来てくれた小学生は熱心に観察していました。

当日の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城>


 
<ワンド生まれの稚魚観察会>
 
ワンド生まれの稚魚観察会1
 
小学生の女の子たちは魚を観察しながら、魚について知ってる事をいろいろと教えてくれました。
 
ワンド生まれの稚魚観察会2
 
手作りのアクリル製 観察ケースは小学生には好評でした。
横から前から後から色々な角度から観察できます。
 
ワンド生まれの稚魚観察会3
 
観察に慣れてくると、次は観察ケースを利用して魚採りに興じるようになりました。
子どもは遊びを創造するプロですね。(^^;
 
ワンド生まれの稚魚観察会4
 
小学5年生ともなると、参考資料や名前カードと魚を照合して本格的な観察ができます。
 
ワンド生まれの稚魚観察会5
 
子供だけでなく、大人も熱心に観察しておられました。
 
ワンド生まれの稚魚観察会6
 
オオクチバスの若魚です。
春先にワンドで稚魚採集をした中には、やはりオオクチバスの稚魚も混じっていました。(TT)
 
ワンド生まれの稚魚観察会7
 
ヨシノボリ、スジエビ、テナガエビ・・・かなりの数がいるはずだったのですが
オオクチバスの餌食になったものも多いと思います。
 
ワンド生まれの稚魚観察会8
 
タイリクバラタナゴ、カネヒラ、シロヒレタビラ・・・
タナゴ類の稚魚も相当いたのですがかなり減少しました。
淀川のワンドでもオオクチバスの餌食になるタナゴ類は多いと思います。
 
ワンド生まれの稚魚観察会9
 
タナゴ類も、半年間でかなり成長したと思います。
 
ワンド生まれの稚魚観察会10
 
モツゴ、タモロコは成魚なみのサイズに成長していました。
 
ワンド生まれの稚魚観察会11
 
オイカワとハスも健在でした。
ハスが多く残っていたのには驚きました。
 
ワンド生まれの稚魚観察会12
 
顔つきはまだ若魚ですが、への字の口の特徴ですぐに判別できます。
 
ワンド生まれの稚魚観察会13
 
一番、大きく育っていたのがコイとフナでした。
それだけたくさん餌を食べていた証拠なのですが、あまりの成長の差に圧倒されます。
やはりコイばかりの川は、バランス的に不健全なような気がします。

 
<コメント>
 
展示した稚魚は、地元の小学5年生が5月〜6月に淀川のワンドで採集したものです。
当初は1cmほどでしたが、10月中旬になると上記のように成長していました。

今回は、コイ・フナ・オイカワ・ハス・モツゴ・カダヤシ・カネヒラ・シロヒレタビラ ・タイリクバラタナゴ・ヨシノボリやヌマエビ・スジエビ・ヤゴまで展示し、皆さんに 観察していただきました。

春先にワンドで稚魚採集をした中には、やはりオオクチバスの稚魚も混じっていました。 夏まではシロヒレタビラなどのタナゴ類の稚魚がたくさん居たのですが、オオクチバスの 成長と共に数が激減してしまいました。
稚魚の飼育池を眺めていると、オオクチバスの若魚が他魚を追い掛け回している様子が 見られます。一般の池でも同様なことが繰り返されているのでしょうね。

子供達にとっては同じように見えた稚魚でも、色々な種類の稚魚が居たということを 知り驚かれたことだと思います。多様性という難しい言葉の意味までは知らずとも ワンドにはたくさんの魚が棲んでいるということを知ってもらえれば幸いです。

当事業をサポートしていただいた大阪府食とみどりの総合技術センター水生生物センター(旧淡水魚試験場)の関係者の皆様に感謝申し上げます。
 



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