淀川左岸幹線水路での水生生物調査&総会を平成31年4月7日(日)に実施しました。 当日は、お天気に恵まれました。 当日の気温(枚方)は午前9時に14.4℃。13時には22.3℃ でした。 当日の定点ポイントでの平均水温は、13.44℃、平均pH7.79でした。 参加人数は子ども達を含めて11名でした。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<撮影:仲/新城 文:新城> |
≪活動支援御礼≫ ※当会の活動は下記助成金の支援を受けて実施しています。 ◎「令和元年度 『市民活動支援基金』(ニコニコ基金)」の支援を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査&総会> |
4月7日(日)当会の春例会が開催されました。 いつものように朝9時から開始しましたが、お天気もよく例会びよりでした。 |
朝のミーティング後、さっそく川に降ります。 川に降りるハシゴは、ちょっと怖いかも。 さっそく動物の足跡がありました。アライグマかな? |
まずは、投網による定量調査からスタートです。 何か入ってるかな? |
昨年は、桜が散った後でしたが、今年の桜は満開には少し早かったようです。 投網を投げたら桜の花びらがたくさん入るという事にはなりませんでした。 |
投網による定量調査の後は、タモ網による定性調査に移ります。 ヨシノボリやヌマチチブはタモ網じゃないと入らないですからね。 水質とPHの計測も各ポイントで実施します。 |
投網もキレイ広がっていますが、今日は大物は無し。 タモ網での定性調査では、体長60cm、全長では70cm程のコイを採集されていました。 |
タモ網から尾ビレがはみ出てます。 体長計測をして逃がす前にコイと記念撮影。 この後、大惨事が発生・・・コイが暴れて尾ビレで泥を叩いて顔も服も泥まみれ。(^^; |
桜の季節、花見をしながらの魚採りは少し贅沢ですかねぇ。 |
採集を終えたら水生生物の計測作業に入ります。 魚の場合は、全長ではなく体長を計測しています。 当会は記録を残すことを重要視しています。 |
体長30mm程度のボラの稚魚が30尾ほど採れています。 「カワモズク」らしい水草が広い範囲で見られました。 2016年4月から2度目の採集です。 生物多様性センターの山口さんにサンプルを提供しています。 |
例会終了後、平成31年度総会を開催。全ての議案を承認していただきました。 総会の記念講演として生物多様性センター 上原センター長を講師に迎えて、 「1970年代から現在までの淀川の魚類相の変遷:約10年ごとの全域モニタリング調査から」と題した講演をしていただきました。 講演後の質疑応答も丁寧に対応していただきました。 上原センター長 ありがとうございました。 今後ともよろしくお願い致します。 |
【上原センター長の講演について聴講された方からコメントいただきました!】 気象の激甚化で、近年災害級の大雨が増えていますが、 そのことが魚たちにとってプラスに働いている可能性があることが印象に残っています。 攪乱がないように河川整備は進められてきましたが、 そのときの想定レベル以上の攪乱が近年起きているということなんでしょうね。 それを考えるとまた10年後、魚類相が変わると想定されますが、 もし変わるのであれば、70年代初頭の?本来の淀川の姿になって欲しい。 でも、約50年の間に人が淀川から絶滅?されてしまった種 (当時普通種ヨドコガタスジシマドジョウやアユモドキなど)もあり、 もう元通りにはならないことが悲しいです。 新たな外来魚の話もありました。 コクチバスが生息範囲を広げていますが、今度はチャネルキャットフィッシュ。 早めに手を打たないとということはわかりますが、 革新的な手段が見いだせない限り、過去の数々の事例から考えて、 いずれ拡散することはほぼ確実な未来でしょう。 放流や遺棄はもちろんNGですが、 ごく普通種であっても記録を残すこと、生物多様性について理解を深め浸透させること、 などなど、私たちにできることを改めて考えるきっかけを与えて頂いたと思います。 <会員Nさん> |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種の詳細データは次号の会報にて報告予定です。 カマツカ、ヨシノボリ類、ヌマチチブ、オイカワ、コウライモロコ、コイ、ボラの7種を確認。 |