淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成27年08月12日(水)に実施されました。 連日猛暑が続いていましたが、例会当日は薄曇りで快適な例会日よりになりました。 当日の気温は午前9時に28.5℃、最高気温は14時に33.3℃でした。 当日の定点ポイントでの平均水温は、27.98℃、平均pHは7.13でした。 お盆期間中の平日の開催のため、参加人数は11名となりました。 実家へ帰っているのか、家族連れの参加がなかったので少し寂しかったです。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ※当会の活動は下記助成金の支援を受けて実施しています。 ◎「パナソニック地球市民活動支援プログラム」の支援を受けています。 ◎「公益信託 寝屋川ふれあい基金」の給付を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
朝9時、ミーティング実施。夏例会開催の挨拶と熱中症等の注意喚起、熱中飴の配布。 毎年のことですが、お盆期間中の水曜日開催ということで参加者は少なかったです。 |
ハシゴを使って川へ降ります。まずは、投網による定量調査の実施です。 今年は、投網を投げる前から魚の群れが見えていました。今回は、大漁になる予感。 |
最初に定点ポイント4番で投網を打ちました。 思ったとおりの大漁です。見えていた魚の群れはニゴイの若魚でした。 |
足元に、ドブガイを見つけました。 川を歩いているとイシガイの這う跡もいくつも見ることができました。 |
定点ポイント5番は、水草が繁茂していてカマツカが2尾だけ入りました。 定点ポイント3番は、深みが砂に埋まって溜りが無くなっています。 キレイに投網が広がっても魚が入らないポイントもあります。 |
定量調査で投網を2回投げた後は、タモ網等による定性調査を実施しました。 今日は、産経新聞のNさんが取材に来られていました。 街中で、美しい緑が映える水草がたくさん繁茂する川に足を入れてる機会は、 あまり無いと思うので、新しい発見があったかもしれません。 秋の例会にも参加していただき、仕事を忘れて楽しんでいただければと思います。 |
連日の猛暑対策で、体長計測時の魚の負担を軽減するために、 木屋大橋の下の日陰でイケスを作り、大漁に採れたニゴイの計測を 川の中で実施しました。計測後、その場で放流。 |
採集尾数の少ない種類は、いつもどうり陸上にて体長計測をします。 ただし、水道水の水温が高いので、コンビニの板氷を購入して各水槽に投入。 水温を下げ、魚が弱らないように十分配慮しました。 |
昼食をはさんで、12:45から本日の調査結果のまとめ発表と勉強会を開催しました。 勉強会の講師は、水生生物センターの川瀬さんにお願いしました。 水生生物センター内で開催中の企画展「淀川の氾濫(はんらん)と魚たち」(7/23〜8/28) の解説です。 |
淀川の氾濫の歴史から、氾濫源の魚を守る取組みまで、順を追って解説していただきました。 アユモドキ、イタセンパラ、ヨドゼゼラの実物展示を見ながら、 質疑応答も活発に交わされました。 川瀬さん、丁寧な解説ありがとうございました。 |
最後に、本日採集した魚の一部を紹介します。<撮影:仲さん> 左側:ニゴイ と右側:カネヒラです。この2魚種で全採集数の85%を占めていました。 採集した水生生物の詳細データは、会報情報誌 秋号にて発表予定です。 |
左側:コウライモロコ と右側:ヒガイです。 コウライモロコは、なんと一個体しか採れませんでした。 ヒガイよりも採集個体数が少なくなるとは・・・。 |
左側:オイカワ と右側:ヨシノボリです。 オイカワも少なかった・・・。 |
左側:イシガイ、ササノハガイ と右側:ドブガイです。 ドブガイには20141012の記載ある個体を再捕獲しています。 イシガイ、ササノハガイとも稚貝を採集しています。 ドブガイも少しは増えているかもしれません。 |
アカミミガメとオオクチバスの若魚も採集しました。 例年よりもオオクチバスの採集尾数が増えています。 オオクチバスについては、適正に処分しました。 採集した水生生物の詳細データは、会報情報誌 秋号にて発表予定です。 |