淀川左岸幹線水路での水生生物調査を平成23年10月15日(土)に実施しました。 当会の例会の様子を伝えるHPには、いつも「良いお天気でした。」と書いているのですが、 今回の例会は、前日は大雨、当日の明け方まで小雨が降っていたので、 初めて雨による中止を覚悟しました。遠方から来られる方には、中止の可能性を連絡しました。 しかし、朝9時には曇り空ではありますが、雨は上がって川の水位も下がっていました。 なんとか調査ができる!・・・参加者も次々と集まってきました。 当日の朝9時の気温は、22.3℃。 定点ポイントでの平均水温は、21.0℃、平均pHは6.71でした。 参加人数は16名となりました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ◎当会の活動は、「パナソニック地球市民活動支援プログラム」の支援を受けています。 ◎当会の活動は、寝屋川市の寝屋川市民活動支援補助金の交付を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
今回は、レギュラーメンバーばかりだったので注意事項を説明して さっそく川に向かいました。 |
まずは、投網による定量調査の実施です。 最初の投網に魚の姿がありました。 |
投網を打った後で、タモ網部隊が定性調査を開始します。 投網では採れない魚も多いので成果に期待します。 |
上流側のポイントでニゴイやボラなどが採集できました。 今回は大型のコイの魚影は見かけませんでした。 また、毎年秋の例会ではたくさん見られたカネヒラやニゴイも減少した感じがします。 |
上流ポイントの定量調査が終わった途端、突然水の流れる音がしました。 時間は午前10時ちょうど、タイマー起動?でポンプが起動したようです。 ただちに全員退避指令を出して、何事も無く、速やかに川から上りました。 |
あっと言う間に、川は水で一杯に・・・。 毎度の事ながら14時までは調査していると行政に連絡はしてるのですが、 このようなことは初めてでした。前日の大雨の影響かもしれませんね。 大雨が降った後なのでこれも想定内でした。 漁具や定点ポイントに置いた採集魚の取りこぼしもありませんでした。 |
今回、調査場所で当会の活動をPRするためにノボリを作りました。 諸事情により予定時間より1時間以上早く川から上がることになりました。 陸に上ればさっそく計測作業が待っています。 |
採集尾数は、例年より少ないくらいの状況でしたので 計測作業もあまり時間が掛からずスムーズに終了しました。 |
採集した魚の一部を紹介します。 今回の調査データは、会報誌冬号にて詳細を記載する予定です。 婚姻色がキレイに出たカネヒラ(左)とビワヒガイ(右)です。 例年に比べてカネヒラの採集尾数は大幅に減少しています。 |
続いて、ドンコ(左)とコウライモロコ(右)です。 ドンコは淀川では見かけることがあるので、左岸水路でも居るはずと言われていましたが ようやく実物を採集することができました。この場所では初採集です。 |
テナガエビ、カマツカ、キイロヤマトンボのヤゴが写っています。 キイロヤマトンボは、大阪府レッドデータブックでは、【大阪府カテゴリー】絶滅危惧I類 となっており、「府内では局地的に数カ所の産地があったが、近年ほとんどの産地が失われた。」との 記載があります。 大阪府レッドデータブック |
午後からの会員向けの勉強会では、当初の予定を変更して山本副会長に 「沖縄の川の魚たち 〜いま知ってほしい川と魚のこと〜」のタイトルで講話していただきました。 沖縄というとキレイな海という印象がありますが、短いながらもいろいろな川があり、淡水魚と 汽水魚がたくさん棲んでいることをハゼ類を中心にお話していただきました。 南国の島でも観賞用熱帯魚などの外来魚問題や河川改修工事など課題もたくさんあるようです。 |
勉強会タイトルの写真(一部)です。 午後3時、勉強会を終えて、片付けを終えて、さて解散という時になって 雨がポツポツと降り始めました。例会の間だけ、お天道様は我々の見方をしてくれたようです。 ありがとうございました。 参加者の皆さん、お疲れ様でした。 |