淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成23年04月10日(日)に実施されました。 前日の朝までは雨が降っていましたが、晴れ男が居るようで、今回の例会も良いお天気でした。 当日の気温は午前10時に15.5℃。淀川左岸水路の桜は今年も満開でした。 当日の定点ポイントでの平均水温は、13.5℃、平均pHは9.5でした。 参加人数は子供1名を含む32名となりました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ◎当会の活動は、寝屋川市の寝屋川市民活動支援補助金の交付を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
淀川左岸水路の桜は満開状態、今年も花見をしながらの調査となりました。 |
春の例会は、大学生の参加者が増えて例年以上の賑わいとなりました。(^^) 受付後、全員集合して調査方法と注意事項の説明を受けてから川に向かいました。 |
今回は、参加者が多かったのでタモ網等による定性調査の結果が楽しみです。 |
若い大学生の参加者が増えるのは喜ばしいことです。 魚採りを楽しんでもらえればいいのですが・・・。 |
調査の途中、死因は不明ですが体長30cm程度のオオクチバスと
体長20cm程度のフナの死骸を見つけました。 通常は流れが速いのですが、このサイズのオオクチバスも泳いでいるということですね。 |
採集が終了すると、計測作業に取り掛かります。 定量調査ポイント毎に分別した水生生物の入った魚箱の周辺に参加者が集まります。 |
小さな魚を素早く計測するのはなかなか大変です。 定性調査で採集した個体の体長測定は、大学生チームにお願いしました。 以下に、採集した水生生物の一部を紹介します。 |
フナ類は体長265〜270mmの大きな個体が3尾、85mmの小さいのが1尾。 コイは、体長440、460mmの個体が2尾採集されています。 |
カマツカ、フナ、ヨシノボリ、テナガエビの姿もありました。 |
淀川左岸幹線水路ではあまり見ることができない、ゼゼラ、ヌマチチブ、ドジョウの姿もありました。 |
今回採集した魚類の中で、同定に迷った個体が左側の写真の魚です。 スズキ目ハゼ科に分類されるシロウオ?? キュウリウオ目シラウオ科に分類されるシラウオ??? この魚には、「あぶらびれ」があるからシラウオと違うか?! しばらくこの魚の同定で場が盛り上がりましたが・・・水生生物センターの上原先生による同定で、アユの稚魚と判明しました。 |
イシガイ、ササノハガイ、シジミなどの二枚貝や、ヤゴ、カゲロウの幼虫などの
水生昆虫の姿も確認しました。
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投網等の片付けを終え、午後から平成23年度水辺に親しむ会総会を開催し、全ての議事の承認を得ました。 |
今回、初めての試みですが、淀川左岸幹線水路水生生物調査において 初確認種となる魚を採集された方に対して、認定証を進呈しました。 |
年次総会において、水生生物センターの上原先生に基調講演をお願いしました。 講演のタイトルは、「イタセンパラ野生復帰に向けた取組み」です。 国指定の天然記念物で絶滅危惧種のイタセンパラを淀川で復活させるための取組み等、興味深い お話を伺う事ができました。上原先生ありがとうございました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、フナ類、メダカ、ブルーギル、オイカワ、コウライモロコ、ヌマチチブ、 ゼゼラ、コイ、ドジョウ、アユ、カマツカ、ヨシノボリの12魚種を確認。 貝類は、イシガイ、ササノハガイ、シジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 その他、テナガエビ、スジエビ、ミシシッピアカミミガメ、クサガメ、ハリガネムシ、コヤマトンボのヤゴ、オオフタオカゲロウの幼虫を確認しています。 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |