淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成23年1月23日(日)に実施されました。 連日の寒さも一段落して過ごし易いお天気の中で、冬の例会が開催されました。 当日の気温は午前9時に4.1℃でした。風も無く寒いという印象はありませんでした。 参加人数は子ども3名を含む24名でした。 当日の各定点ポイントのpH平均値は pH:8.39、平均水温は4.7℃ でした。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ◎当会の活動は、寝屋川市の寝屋川市民活動支援補助金の交付を受けています。 ◎当会の活動は、2010年度 一般財団法人セブン-イレブン記念財団 公募助成を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
例会当日の朝、スタッフは8時30分に集合して準備開始。 9時から例会の注意事項等を連絡するミーティングを実施しました。 |
冬の例会としては参加者が多かったので、今日のタモ網による定性調査の結果が楽しみです。 お父さんと一緒に女の子も二人参加してくれました。 |
ミーティング終了後、いよいよ淀川左岸水路に入ります。 行政への事前の依頼どうり、淀川左岸水路の減水も完了していました。 |
まずは、ミーティングでも説明したように、あらかじめ設定している定点にて投網による定量調査を実施します。 その後、タモ網による定性調査に移行します。 |
投網による定量調査を終えた定点ポイントから、タモ網による定性調査となります。 |
大きなフナの死骸がありました。魚体に水鳥に突かれた痕がありました。 足元の石の裏には、相変わらずカワヒバリガイの姿がありました。 |
川岸の石積みを見ると普段の水深の位置が分かります。 冬場に投網を投げるのは結構辛いのですが、副会長の投網さばきは安定しています。 |
望遠で撮影した、タモ網による定性調査の様子です。 冬の川は水草の緑がなく彩りが無いので、余計に寒い風景に見えますね。 |
淀川左岸水路から分流する二十箇用水路の基点でも調査を実施しました。 ここは水深が110−130cmあります。 |
川での調査が終了すれば、ただちに魚の計測作業に入ります。 タクミ君が率先して体長計測のお手伝いしてくれました。 |
淀川左岸水路では、珍しく大きなニゴイが採集されました。 コイもキレイな色をしています。 |
大型のフナ類も採集されています。 小さい個体は見つかりませんでした・・・水鳥の餌になってしまったのかも。 |
今日は定性調査のメンバーが多かったのでたくさんの魚種を確認することができました。 ドジョウとコウライモロコの姿も確認することができました。 |
見学に来られた方が、プラケースに入った魚を観察されました。 水草は、ササバモ、オオササバモ、フサモ、マツモ、オオカナダモ、コウガイモ が確認されています。 |
計測作業が終了した後、本日の調査データの速報を発表しました。 その後、本日の勉強会の開催。 まずは、当会副会長の山本さんから「淀川左岸水路の魚類相」についてお話がありました。 |
続いて、摂南大学の石田先生に「環境用水について」教えていただきました。 実際に淀川左岸幹線用水路という場所で水生生物調査をしている我々にとっては 「環境用水」に関して学ぶ事は大変有意義であったと思います。ありがとうございました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、コウライモロコ、カマツカ、オイカワなど合計12魚種を採集。 貝類は、イシガイ、ササノハガイ、マシジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 他に、アカミミガメ、スジエビ、ヌマエビ、テナガエビ、アメリカザリガニ、ヨコエビ、ミズムシを確認しました。 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |