淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成22年1月31日(日)に実施されました。 朝から曇り空で、時折小雨が降る状況の中、冬の例会が開催されました。 当日の気温は午前10時に5.8℃でした。例年より寒いという印象は無かったのですが、 小雨模様の例会というのは珍しかったです。参加人数は子ども2名を含む16名でした。 当日の各定点ポイントのpH平均値は pH:7.35でした。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ◎本活動は、寝屋川市の平成21年度公益活動支援公募補助金を受けています。 ◎本活動は、寝屋川ロータリークラブ 第6回市民活動支援基金(ニコニコ基金)を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
例会当日の朝、スタッフは8時30分に集合して準備開始。
9時から一般参加者の受付も始まります。 事前の依頼どうり淀川左岸水路の減水も完了しておりいつでも調査が開始できる状態です。 |
冬の例会では毎年、一本の梅の花が色付いて我々を迎えてくれます。 春の例会では、桜が満開となりますが今はまだ冬篭り中のようです。 |
調査開始のミーティング終了後、いよいよ左岸水路へ向います。 今回もタクミくんとチヒロちゃんがタモ網を手にして参加してくれました。 |
まずは、あらかじめ設定している定点にて投網による定量調査を実施します。 その後、タモ網による定性調査に移行します。 |
お父さんの活躍を見守る娘、お父さんは期待に応えられるのか・・・。 付き添いのお母さんは寒そうです。 じっとしているのも寒いので足元近くの石の裏を一緒に確認すると、 カワヒバリガイがたくさん付いているのを発見しました。 |
冬場は砂に潜っているものと考えていましたが、川底を這うイシガイも数個見つけました。 石の裏には、カワヒバリガイの他にミズムシの姿もありました。 昆虫にもミズムシはいますが、こちらはワラジムシ目(等脚目)に属する甲殻類の一種です。 |
タモ網による定性調査の様子です。 冬の川は水草の緑がなく彩りが無いので、余計に寒い風景に見えますね。 |
副会長の投網は確実に円を描きますが、魚があまり入らない。 つまり、魚がいない・・・・なぜ?! |
川底のドロを少し掘ると水草が出てきました。 水草がドロに埋もれている状況です。冬場は川を流れる水量が少なく ドロが流れることが無く溜まる一方だったと考えられます。 |
網に何か入ったようですね。 でも、もうそろそろ時間です。 川での調査を終了し、魚の計測作業に入ります。 |
オイカワ、コウライモロコ、カマツカなどが採れました。 やはり種類・尾数とも寂しい結果となりました。 |
今回、タモ網で採集したカマツカ2尾の背中に特徴的な傷がありました。 はっきりとは分かりませんが、水鳥に襲われた跡かもしれません。 冬場は、川の水量が少なくカワウやコサギなどの水鳥が頻繁に飛来している 様子が確認されています。 魚の隠れ家であった深い溜まりはドロによって埋まり、冬の淀川左岸水路は 水鳥の格好の餌場になっているものと考えます。 |
計測作業が終了した後、本日の調査データの速報を発表しました。 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、オイカワ、コウライモロコ、カマツカの3魚種を採集。 貝類は、イシガイ、ササノハガイ、シジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 水草は、ドロに埋もれていました。他に、ヌマエビ、オタマジャクシを確認しました。 |