淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成20年10月19日(日)に実施されました。 今回もお天気に恵まれました。参加人数は子ども1名を含む16名となりました。 夏の例会ではニゴイ若魚の圧倒的な数に驚きましたが、今回の調査では全体的に尾数が減少しました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ ◎本活動は、NPO法人地育フォーラムの「地育がんばるファンド助成金」(50,000円)を受けています。 ◎本活動は、平成20年度寝屋川市公益活動支援・にぎわい創出公募補助金(35,000円)を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
秋の例会も、川の色は水草の緑が映えます。 取水ポンプが停止しているので水位は1m以上低下しています。 |
川に降りて、まずは定量調査の投網を投げます。 いつもより透明度が高く、魚の姿が見えませんが、一投目の結果に期待が高まります。 |
定点ポイントによっては水草が繁茂しすぎて、魚が水草の下に隠れている状況でした。 投網にはなかなか魚が入りにくい状況でした。 |
定点第3ポイントは、木の枝が下がり、水草の切れ目になります。 狭いエリアを投網で狙います。投網を投げるには難易度が高いです。 |
水質測定や水草調査も並行して行われます。 移動の途中で、ギンヤンマのヤゴを見つけました。 |
定量調査終了後、石井先生による投網投げ実践教室を緊急開催。 こうして紐を手繰って、1/3を肩にかけて・・・・。 |
子ども用の投網ですが、小学2年生で投げられるのは日本でも少数では?! 初投網で、ニゴイをGETしました。 |
定量調査が終われば、速やかに計測作業を開始します。 やはりニゴイの姿が一番多いようです。 |
夏の例会の計測作業は修羅場と化しましたが、 今回は、夏の例会と比較すると計測量は1/10となりました。 |
二枚貝ではイシガイとトンガリササノハガイに混じり、久しぶりにドブガイの姿を確認しました。 他に、シジミ、カワヒバリガイを確認しています。オバエボシガイの貝殻も採集しました。 |
水草の一部も採集し、以下の9種類を確認しました。 オオカナダモ、ヤナギモ、ホソバミズヒキモ、エビモ、ササバモ、ホザキノフサモ、ハゴロモモ、クロモ、コウガイモ |
秋の風物詩であるハリガネムシの姿も確認しました。 小さなテナガエビとミナミヌマエビも確認しました。 |
夏に飛んでいたハグロトンボから産まれた卵から孵ったのか、小さなヤゴを見つけました。 定性調査では、2尾のオオクチバス(適正処分済み)が採集されました。 秋の例会も無事故で無事終了しました。 |
いつも御世話になっている水生生物センターでは、秋の例会の時期になると 婚姻色の出たイタセンパラ(天然記念物)を見ることができます。 この時期に是非ご覧ください。 秋例会の帰り道、水生生物センターから自転車で5分と離れてないところで、 今話題のチョウも発生しています。 ソテツの枯れ葉に止まっているのは、クロマダラソテツシジミ。 10年ほど前は、フィリピンや台湾などから石垣島や沖縄などへ飛んできた迷蝶でした。 昨年、宝塚周辺で発生したものが、今年は、寝屋川市や枚方市でも見られるようになっています。 南方系のチョウが越冬できるような気候状態になってきているという事なのでしょうか? |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、ニゴイ、コウライモロコ、カマツカ、フナ類(ギンブナ)、オイカワ、オオクチバス、モツゴ、カネヒラ の8種を確認しました。 貝類は、ドブガイ、イシガイ、ササノハガイ、シジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 その他、ハリガネムシ、ギンヤンマのヤゴ、ハグロトンボのヤゴ、テナガエビ、ミナミヌマエビが採集されています。 水草は、9種類を確認しました。 オオカナダモ、ヤナギモ、ホソバミズヒキモ、エビモ、ササバモ、ホザキノフサモ、ハゴロモモ、クロモ、コウガイモ 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |