淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成20年1月27日(日)に実施されました。 当日は、朝から小雪が舞うような寒い状況でしたが、曇り時々小雪のような状態で、 氷が張るような気温ではありませんでした。 気温6℃、定点ポイントの平均水温7.2℃、平均PH6.4でした。 淀川からの取水ポンプは停止しているはずだったのですが、少し流れがあるような状況での調査となりました。 冬の例会の参加人数は子ども2名を含む18名でした。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ 本活動は、平成19年度 KJB(Keep Japan Beautiful)瀬戸内基金助成金交付 を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
朝の受付、座ってじっとしていると寒いです。 今回は、KJB瀬戸内基金さんの支援を受けての調査となりました。 |
冬の川は寒々とした情景です。 カメラの望遠で下流側を撮影すると下流部が三面コンクリート張りである様子が伺えます。 |
例会前のミーティングが終了して、いよいよ川へ降ります。 さて、今日は何が採れるかな? |
まずは、定点ポイントの定量調査で投網を投げます。 それが終われば、定性調査のタモ網部隊の出番となります。 |
下流部から上流部にかけて調査は進みます。 夏場は水草に彩られた緑色が目立ちますが、冬場の川底は茶色です。 |
魚影も見えない状況ですが、網を片手に見えない魚を狙います。 ウエーダーを履いて歩いてると結構暖かくなります。 |
水温、PH、DOなど水質調査も実施します。 川底の水草も泥をかぶって春を待っているようです。 |
定量調査の投網、その後ろで定性調査の大手ダモとタモ網での採集が続きます。 何か入ったのかな? |
冬に魚採りというと・・・信じられないと言われますが・・・ 好きな人は川に入って笑顔です。雪国では辛いと思いますけど。 |
この堰が一番上流側となります、この奥には淀川から水を取水するポンプ場があります。 ゴロゴロしている石を裏返すと、特定外来生物のカワヒバリガイがたくさん付着していてました。 |
大手ダモでコイを狙っていましたが、コイの魚影は見当たりませんでした。 上流部の調査が終わり、下流へ戻ります。 |
今回は夏・秋の例会に参加経験のある小学生が2名参加してくれました。 ゲームするより魚採りの方が面白いと言う、正に「川ガキ」ココに有り! |
子どもがサデ網を持ち、お父さんが足でガサガサと魚を追い込みます。 お父さんの世代が既に魚採りを経験しなくなっている状況ですから このような風景もお目にかかかることはなくなったのかもしれません。 |
今回、子どもの手に合う小さなサデ網は、KJB瀬戸内基金さんの支援により購入することができました。 KJB瀬戸内基金さん ありがとうございます!! 親子のふれ合いの一助にもなる漁具というのも良いものだと感じます。 |
KJB瀬戸内基金さんの支援により、投網やタモ網など消耗品の補給もできました。 投網などは、とても高価なのですが、大きなコイが入ると一回で大きな穴が開いて使い物にならなくなる ケースもあります。当会の調査活動では、使用頻度が高いのでタコ糸で補修しても追付かない状況でした。 |
さて、川での採集が終わると、計測作業に入ります。 この時が一番水を冷たいと感じます。 |
今回は、定性調査部隊がタモ網などを駆使して何も居ないように見えた川から テナガエビやヌマエビなどを採集されています。 |
カメも3匹採集。ミシシッピアカミミガメが2個体、クサガメが1個体採集されました。 ミシシッピアカミミガメの爪の長さに驚きます。 |
尾数は少ないながらも確認した魚種を紹介します。 左がハスの若魚、右がコウライモロコの若魚。 |
左:カマツカ、右:オイカワ。 採れるサイズは小さいものばかり。 |
左:モツゴ、右:テナガエビとスジエビ。 スジエビは大きなテナガエビの横に並んで写っています。 |
魚の計測も終わる頃、白い小さな粒が空からパラパラと降ってきました。 アラレの降る中、片付けをして冬の例会は無事終了しました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した全魚種は、モツゴ、オイカワ、ハス、カマツカ、ギンブナ、 コウライモロコ、ブルーギルの7種を確認しました。ブルーギルは現場にて駆除。 貝類は、イシガイ、ササノハガイ、マシジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 その他、クサガメ、ミシシッピアカミミガメ、スジエビ、ヌマエビ、テナガエビが採集されています。 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |