淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成19年10月20日(土)に実施されました。 前日の雨で水位の低下が思ったより進まない状況でしたが、良いお天気に恵まれたのは幸いでした。 秋の例会の参加人数は子ども1名を含む16名でした。 また、当日は大阪府環境農林水産総合研究所主催の「水辺環境保全セミナー」受講生が調査実習として 当会の調査に参加されました。 例会後には、当会会長が「水辺環境保全セミナー」の一環として淀川左岸幹線幹線水路の魚について パワーポイントを利用したプレゼンテーションを行ないました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ 本活動は、平成19年度 KJB(Keep Japan Beautiful)瀬戸内基金助成金交付 を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
とても暑かった夏も終わり、ようやく秋らしくなってきました。 秋の左岸水路は水草が一面に生えているので綺麗な緑色に染まっています。 |
集合場所の駐車場では・・・・親子で投網の特訓?!気合入ってます! 例年、秋の例会は色々な魚が採れるので楽しみですね。 |
まずは、定量調査で投網を投げます。 早速、コイが投網にかかりました。大暴れされると投網がすぐに破けるのでコイがかかると気を使います。 |
ニゴイやコウライモロコの姿も確認できました。 水量がいつもの調査より多かったので、採れる魚の数は少ないようです。 |
貝堀隊のおねーさん出動です。良い成果を期待しています。 二枚貝はどんどん少なくなっています。二枚貝を産卵床とするタナゴ類の将来が心配です。 |
初参加の小学生は、当会会長のがっちりしたタモ網を振り回して健闘していました。 結構重たいタモ網なんですけど・・・・ |
タモ網だけに止まらず、手製さで網も活用して奮闘中。 これだけ漁具を使いこなせると将来がたのもしいです。投網を投げれるようになる日も近いかも。 |
「水辺環境保全セミナー」受講生も川に入って来られました。 フィールドで水草についてのレクチャーを受けておられました。 |
今回もオオクチバスの姿がありました。調査毎にどんどん増えているような状況です。 時間が経つのは早いものです。予定時間が来たので川から撤収します。 |
「水辺環境保全セミナー」受講生に囲まれて計測作業に入りました。 ニゴイ、コウライ、オイカワ・・・瞬時に同定して体長測定をする作業に感心されていました。 |
ハスの若魚とオイカワの違いなども実物で確認していただきました。 ハスもオイカワと同じサイズでは見慣れてないと同定は難しいかもしれません。 |
お腹の大きなオオクチバスは胃の内容物を確認しました。 お腹を割いた時に胃を圧迫したのか、口から全長の1/3くらいの大きさのタモロコが出てきました。 |
一番大きなオオクチバスからは、消化途中のカマツカが出てきました。 コウライモロコやオイカワを食べていると思っていたので底物の魚を食べているとは驚きです。 |
今回は、定性調査のメンバーが多かったので、テナガエビやヌマエビなどの姿も確認することができました。 コマがひとつ余ったので、水生生物センターのイタセンパラの姿を掲載します。 秋のオスは婚姻色が出てきれいなので、平日に時間があれば水生生物センターまで見学に行ってくださいね。 |
【今回の採集状況】 オオクチバスは、定量調査で1尾、定性調査で5尾採集しました。 夏の例会でも5尾採集しているので、出現率が増えているように思えます。 採集した個体を駆除しても淀川本流からどんどん供給されてくるのだと思います。 今回採集した全魚種は、ニゴイ、モツゴ、オイカワ、ハス、カマツカ、ギンブナ、カネヒラ、 コウライモロコ、オオクチバス、タモロコ、コイ、カダヤシの12種を確認しました。 貝類は、イシガイ、マシジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 その他、アメリカザリガニ、スジエビ、ヌマエビ、テナガエビが採集されています。 詳細データは次号の会報にて報告予定です。 |