淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成18年10月15日(日)に実施されました。 当日は、秋晴れの快晴。とても良いお天気に恵まれました。 参加人数は18名での例会となりました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
≪活動支援御礼≫ 本活動は、財団法人琵琶湖・淀川水質保全機構「平成18年度 琵琶湖・淀川の水辺を愛する活動助成」 を受けています。 助成対象活動:『淀川左岸幹線水路水生生物調査』 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
天気は快晴、ポンプを停止して水の減水も完了し準備万端。 何が採れるだろう?大きな期待を胸に抱きながら採集ポイントへ向かいます。 |
定性調査では、タモ網と大手ダモを手にして川を隅々まで探索します。 大手ダモでは、コイなど大型の魚が採集できます。 |
一方、定量調査は、投網を指定ポイントで2回投げる方法で行います。 夏の調査では大量だったものの、今回の調査ではあまり魚が入りませんでした。 |
水草が繁茂しているので、魚が隠れてしまっただけなのか、 それとも水鳥やオオクチバスに追われて逃げてしまったのか? |
定点ポイントの5ポイントと6ポイントの様子です。 6ポイントは砂が堆積して魚が採れる状況ではありませんが、二枚貝が採集できます。 |
採集が終われば、計測作業です。めんどくさい作業ですが、これをすることにより データの蓄積が可能となり、記録から川の生き物の様子もわかってきます。 |
季節物の生き物がいました。細いヒモのような生き物、カマキリに寄生するハリガネムシです。 イシガイ、ササノハガイ、マシジミの稚貝も確認できました。左端の2個は外来種のカワヒバリガイです。 |
二枚貝も随分少なくなったように感じます。朗報としては、2004年10月に3個を採集して以来、 採集記録が無かったドブガイを1個採集しました。 ササノハガイは稚貝から大きな個体までバリエーションがあるので復活の兆しがあります。 |
採集した二枚貝にはマーキングをして再放流しました。 イシガイが水底を這う姿も確認しています。貝の動いてる姿を見たことある人は少ないのかもしれませんね。 |
おなじみのコイです。体長550mm(全長650mm) 魅力的?な大きなくちびるで・・・ぶちゅ〜とされると癖になるかも(笑 |
コイはもう一尾採集しました。こちらは体長560mm(全長660mm) 今回の調査では、他の魚と同様、コイも泳いでいるところをあまり見かけませんでした。 |
魚の紹介を続けます。左側が口に特徴があるハス、右側がカネヒラの雌雄です。 |
左側がコウライモロコ、右側がニゴイです。 |
左側がカマツカ、右側がオイカワです。 |
稚魚の観察会も併設したのですが、小学校のお祭りと重なったため見学者は少なかったですが、 水槽内には春に採集した稚魚が、大きく成長した姿を確認することができました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、ニゴイ類、コウライモロコ、カネヒラ、カマツカ、オイカワ、ハス、コイ、 シロヒレタビラ、カダヤシの9種を確認しました。定量調査で7種類、定性調査で4種類を確認。 貝類は、ドブガイ、イシガイ、ササノハガイ、マシジミ、カワヒバリガイが採集・確認されています。 その他、アメリカザリガニ、ヌマエビ、オタマジャクシ、ハリガネムシが採集されています。 当日の気温は20℃、各定点ポイントの水質データの平均値は、水温:20.4℃、pH:7.2でした。 今回の特記事項としては、夏の調査に比べて採集魚数が大幅に減少しています。 中・下流域の定点ポイント(No.4〜No.6)では採集魚数0尾となっています。 水温やpH等の水質には異常は無いのですが、泳いでいる魚影も確認できませんでした。 詳細データは次号の会報19号にて報告予定です。 |