「淀川左岸幹線水路 水生生物調査 冬」(2006/1/29)
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淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成18年1月29日(日)に実施されました。
朝は寒かったのですが、お天気に恵まれ、例会が始まる頃から気温が徐々に上がり
良いコンディションの中で調査を行えました。川には氷が張っていましたけど・・・(^^;;
冬の例会の参加人数は予想を超える人が集まり総勢17名となりました。

当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城>


 
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査>
 
淀川左岸幹線水路1 淀川左岸幹線水路2
 
淀川から取水するポンプを停止していただいて調査を行います。
川の溜まりには氷が張っていました。
 
淀川左岸幹線水路3 淀川左岸幹線水路4
 
水深が浅くなっていたので、我々が調査をする前に、アオサギやコサギなどの水鳥が
先に事前調査を行っていたようです。
 
淀川左岸幹線水路5 淀川左岸幹線水路6
 
定量調査は、投網を指定ポイントで2回投げます。
水温やPHなどの水質も記録します。
 
淀川左岸幹線水路7 淀川左岸幹線水路8
 
投網による定量調査が終われば、タモ網部隊による定性調査に移ります。
溜まりでは手に持てるほどの厚さになった氷が張っていました。
 
淀川左岸幹線水路9 淀川左岸幹線水路10
 
第6ポイントにて二枚貝の調査をしています。
冬場は砂泥の底に潜っているようです。
 
淀川左岸幹線水路11 淀川左岸幹線水路12
 
夏と秋にマーキングしたイシガイなどが再捕獲できました。
橋の下の定点に棲むシジミガイも健在です。
 
淀川左岸幹線水路13 淀川左岸幹線水路14
 
スポンジのようなゴミを裏返すとミズムシがたくさん付いていました。
石の裏にはタンスイカイメンも見つけました。
 
淀川左岸幹線水路15 淀川左岸幹線水路16
 
二枚貝の調査をしていた人が、この時期には珍しいものを見つけました。
秋には時折見られるハリガネムシです。
 
淀川左岸幹線水路17 淀川左岸幹線水路18
 
水路の上流部分は堰で止められて止水になっていました。
もちろん氷もはっていましたが、とりあえず投網を投げてみました。
氷の浮力の方が勝ってたようで、投網のおもりは沈みませんでした。
 
淀川左岸幹線水路19 淀川左岸幹線水路20
 
投網を回収するとガラスを取り込んだような状況となりました。
周辺をタモ網で掬うと・・・氷が山ほど・・・冬ならではの状況ですね。
川底には土に還る途中のコイの姿もありました。
 
淀川左岸幹線水路21 淀川左岸幹線水路22
 
採集が終わると計測が待っています。
今回は採集魚数が少なかったので短時間で終了しました。
昼食時に、過去の採集データの集計表を眺めながら今回の調査結果を検討します。
 
淀川左岸幹線水路23 淀川左岸幹線水路24
 
続いて、採集された水生生物の紹介です。
左:おなじみのコイです。体長530mm、全長は650mmありました。
右:今回は尾数では3番目に多かったカマツカです。
 
淀川左岸幹線水路25 淀川左岸幹線水路26
 
左:小さいですがコウライモロコです。今回は尾数では2番目に多く採集されました。
右:初めてメダカが2尾採集されました。タモ網での採集時間がいつもより充実してたからかな?
 
淀川左岸幹線水路27 淀川左岸幹線水路28
 
左:今回は尾数では1番に多く採集したオイカワです。
右:シジミガイ、ササノハガイ、イシガイです。
 
淀川左岸幹線水路29 淀川左岸幹線水路30
 
番外ですが、施設の養魚用防護網にカワセミが引っ掛かっていたのを、例会参加者が見つけられて
保護しました。市役所の環境部門に在籍されている方で、野生動物の保護に関する資格も持って
おられたので扱いは手馴れたもの。
計測終了後の体長50mmの小さなオイカワをお土産にプレゼントした後、無事に空へ飛び立ちました。
 
【今回の採集状況】

今回採集した魚種は、下記のとおり5種となりました。
オイカワ、コウライモロコ、カマツカ、コイ、メダカでした。

貝類は、イシガイ、トンガリササノハガイ、カワヒバリガイ、シジミガイが採集・確認されました。
その他、タンスイカイメン、ミズムシ、ハリガネムシを確認しています。
詳細データは次号の会報にて報告予定です。
 


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