淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成17年08月17日(水)に実施されました。 お天気には恵まれましたが、ポンプ停止日は平日となりましたので仕事の都合上休みが取れない方も多く 夏の例会の参加人数は総勢10名となりました。 魚の姿もたくさん見る事ができる夏の例会ですが、こんな楽しい時期の魚採りに参加できなかった 会員の皆様には申し訳ないくらい楽しんでしまいました。(^^;;; 例会と同時に淀川ワンド産稚魚観察会も実施しました。 今回は、新規購入の稚魚観察用120cm水槽のお披露目でもありました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
午前9時・・・今日はポンプ停止日なので、すっかり水が引いています。 普段は水深1m以上ありますので、川へ降りる為には脚立が必要です。 |
今回は、大手ダモも主力漁具として活躍です。 タモ網の数倍の面積があるため、使い方次第で有力な漁具となります。 魚の方が賢いので、なかなか思うようには成らないのですけど・・・。 |
いつもの投網を利用した定量調査(特定の人が投網を2回投げて何が入るか調べる)は会長が担当しました。 採れるポイントでは一投で、この状態です。 フナ類、コウライモロコ、オイカワ・・・後で計測するのが大変なほど。 |
このポイントでは、投網に入る魚はオイカワやコウライモロコが大半を占めますがコイも3尾入りました。 投網が破られるのでホントは入ってもらいたくは無いところなのですが・・・調査ですからねぇ。(^^;;; |
川の中で投網にかかった魚を取り込むのは、ある程度のテクニックが必要です。 コイの力は相当のものなので、下手すると怪我します。 |
体長51cm(全長だと60cmクラス)のコイを大手ダモで捕獲して金太郎さん状態。(^^) なかなかこんな体験できませんよねぇ。 |
何気なく川を歩いてますが、底面は砂泥底なので凸凹があり急に深くなってる場所もあります。 当会の会員は、川の地形・地質を熟知しているので深みにハマル事は滅多にありませんけど 流れによって地形が変わってる場合もあります。川は生きてます。過信は禁物、川の怖さも忘れずに! |
採集が終われば、すかさず計測部隊が計測作業に入ります。 事前に、ポイント毎にコンテナを準備しておき、採集された魚が何処で取れたのか区別し記録します。 |
今回は、珍しく大きなナマズ(体長49cm)が採集されました。 採集したコイにはドイツゴイも混じりました。コイはコイヘルペスの抗体検査の為に専門の研究者へ提供。 |
口の形状が独特なハスも8尾を確認しました。 カネヒラやシロヒレタビラの姿も見ることができましたが、オオクチバスも数匹確認しました。 |
今回は、第6ポイント(再下流)で二枚貝にカラーマーカーで番号を振って、 貝の移動の様子等を確認する準備が実施されました。 前回マークした個体の再捕獲率や成長記録などが出せるようになるとおもしろくなるのですが・・・。 |
こちらは、二枚貝の稚貝を探しています。 稚貝が発見される年は偏りがあるような傾向を掴んではいるのですが・・・本当の所はどうなんでしょうか? |
採集したイシガイの稚貝とトンガリササノハガイの稚貝。 トンガリササノハガイの成貝との大きさの差が分かるかな? データ計測の後は、川に戻っていただきました。 |
例会と同時に淀川ワンド産稚魚観察会も実施しました。 今回は、新規購入の稚魚観察用120cm水槽のお披露目でもありました。 水槽購入に当たっては本年度の、『寝屋川ふれあい基金』の助成金を活用させていただきました。 |
水槽には、大きく成長したフナ類、モツゴ、メダカ、シロヒレタビラ、カネヒラ等の魚と スジエビなどがにぎやかに泳いでいました。 この観察水槽を設置したことにより、いつでも春に採集した稚魚の成長の様子を確認する事ができるようになりました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した魚種は、下記のとおり13種となりました。 オイカワ、コウライモロコ、ニゴイ、カマツカ、シロヒレタビラ、ギンブナ、ハス、 オオクチバス、タモロコ、コイ、カネヒラ、モツゴ、ナマズでした。 貝類は、イシガイ、トンガリササノハガイ、カワヒバリガイが採集・確認されました。 |