淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成17年04月17日に実施されました。 桜の時期を少し過ぎましたが、お天気には恵まれ暖かな陽気のもと調査を行いました。 春の例会の参加人数は総勢20名となりました。 当日の例会の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
ペアの帽子?がお似合いの即席受付担当者。 受付では参加の記名をして名札や当日資料の配布を受けます。 既に、川は水が引いていて調査準備OKです。 |
本日の投網担当は平松主任研究員です。見事な投網さばきに一同注目。 壁を見ると通常の水位線がわかります。 |
投網を利用した定量調査(特定の人が投網を2回投げて何が入るか調べる)は予め6箇所を定めています。 タモ網を利用した定性調査は他の会員が各所で行っています。 |
投網に入る魚はオイカワやコウライモロコが大半を占めますが、コイも入りました。 |
岸辺には春を感じさせるセイヨウカラシナが繁茂して鮮やかな黄色と緑色が目に映ります。 子ども達はタモ網で定性調査中。 |
珍しくシロヒレタビラが入りました。 コイは投網を破るので、財政難の当会としてはあまり入って欲しくないのですが・・・ 何度か入りました。調査の精度を高めるためには致し方ありません。 |
桜色の花びらが舞い散る川面です。一週間前は左岸水路の桜は満開だったのですが・・・・。 今回は大手ダモも登場し、コイを2匹採集して威力を発揮しました。 |
採集が終われば、すかさず計測作業に入ります。 今回は、魚の体長だけでなく二枚貝には番号を振って、貝の移動の様子を確認する為の準備が実施されました。 |
毎回調査では、採集しているコイです。 口の形状が独特なハスも良型のものが採集できました。 |
それでは採集された魚を少し紹介しておきます。 左がハス(関西ではケタバス)、右がタモロコです。 |
シロヒレタビラの雌雄です。 左の地味な個体がメスで、白い帯が目立つ右がオス。 |
左がモツゴ、右がよく見かけるオイカワです。 オイカワも繁殖期になると婚姻色が出て綺麗なんですけどね。 |
計測が終了し、川にサカナを逃がすようになる頃には水位が元にもどっています。 流速が早く水深があるので川に入るのは危険です。 川岸ではカモの営巣も確認しました。後日、巣を守っている親鳥も確認しています。 |
苗ポットに入ってるのは地元産の種から育てたミズアオイです。 種苗育成試験中です。 |
例会終了後に、水生生物センター主任研究員平松和也氏による講演会「淀川淡水魚類相の変遷」を拝聴し、 淀川で起こってる衝撃的な内容を知ることになりました。 その後、平成17年度総会が開催され活動計画や収支予算等を出席者一同に承認していただきました事を 合わせて報告いたします。 <総会撮影:湯川> |
今回採集した魚種は、下記のとおり10種となりました。 オイカワ、コウライモロコ、ニゴイ、シロヒレタビラ、モツゴ、カマツカ、 ギンブナ、タモロコ、コイ、ハスでした。 貝類は、イシガイ、トンガリササノハガイ、マシジミ、カワヒバリガイが採集されました。 |