淀川左岸幹線水路での水生生物調査が平成16年8月18日に実施されました。 前日は大雨で、翌日の天気予報では雨の確率60%という状態ではありましたが、雨は降らず助かりました。 前日の大雨のため、ポンプ場も予定より長く1台のポンプを稼動させていましたので、水位の低下にも時間がかかりました。 夏の例会はポンプ場の停止スケジュールにより水曜日という平日に実施されたため、参加者14名での調査となりました。 当日の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> 平成16年度「淀川左岸幹線水路水生生物調査」に関して、 寝屋川ロータリークラブ様より市民活動支援基金の贈呈を受けています。 |
<淀川左岸幹線水路 水生生物調査> |
前日の雨の余波でポンプ停止が遅れた為、調査開始時の水位はまだ少しありました。 川沿いの木々の緑が鮮やかでした。水面下、水草の繁茂する勢いもありました。夏を感じます。 |
早速、投網で定量調査です。今回は少数精鋭部隊での調査でしたから素早く確実なデータを取得しました。 投網には美しい婚姻色が出たカネヒラをはじめ、コイなどの大型魚も入りました。 |
第一ポイントでは、オイカワとニゴイがたくさん入りました。 事前にポイント毎にバットを用意して対象ポイントで採集した魚を入れ計測作業に入ります。 |
計測作業風景です。記録係と計測係に分かれて、
魚たちが弱らないように手早く体長を計測し記録します。 |
体長(全長ではありません)55cmのカムルチーを子ども達がタモ網で採集しました。 体長61cm・全長75cmのコイと子どもを並べてみると・・・かなり大きいことが分かります。 大きなコイのウロコで年齢計測すると6歳後半から7歳と推定されました。 |
体長3cmほどのブルーギルの稚魚が採集されました。 口の形が特徴的なハスの若魚も確認できました。 |
第6ポイントでは二枚貝が大量に群生していました。バケツはイシガイ、トンガリササノハガイで一杯です。 生息場所が狭い範囲に集中してきたようなイメージです。 注射器で血液を採集されているのはコイです。 今回は体長61cm、44cm、37cm、30cmの個体の血液と鰓を水生生物センターの 研究員の手で採集しました。 彼らはコイヘルペスの免疫を持っているのか検査するための検体となりました。 国内では検査するのは難しいらしく、今頃は採血した血液と鰓はアメリカに輸送されてるの・・・かも? |
カワヒガイのメスも確認できました。
婚姻色が出ている美しいオイカワもたくさん採れました。 彼らは水生生物展示会用にキープしました。 |
今回の調査ではじめてブルーギルの稚魚を確認しました。 淀川本流ではオオクチバスと共にたくさん生息しているのでいつかは採集することになるとは 考えていましたが、今後、尾数が増えるのかどうか傾向を確認したいと思います。 今回採集した魚種は、下記のとおり16種となりました。 ニゴイ、コウライモロコ、コイ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、カムルチー、オイカワ、カマツカ、シロヒレタビラ、 ハス、モツゴ、カネヒラ、タモロコ、ブルーギル、タイリクバラタナゴ、カワヒガイ |