9月21日、当会副会長である湯川氏が、環境省レッドリストで絶滅危惧U類、大阪府絶滅危惧T類に 指定されているミズアオイ科の水生植物ミズアオイが寝屋川市内の水路で自生していることを発見しました。 水生生物センターに連絡し確認していただいた結果、間違いなくミズアオイであることを確認しました。 この情報は既に、当会の会報誌11号【04年度秋号(10月15日発行)】のフリートーク掲示板【水草点描】にて紹介しています。 また、この発見は10月15日付けで「食とみどりの総合技術センター みどり環境部・水生生物センター」 より報道発表されています。<写真&文:新城> http://www.pref.osaka.jp/fumin/html/04975.html http://www.epcc.pref.osaka.jp/press/h16/1015/main.html |
<ミズアオイの花> |
----------- 特徴 ----------- ● 一年草の抽水植物で浅水中や湿地に生育する植物で、7〜9月頃に紫色の花を咲かせます。 ● 冬場は種子のみを残し枯れてしまいます。 ● 草丈は30〜100センチぐらいになります。 |
<自生地の様子> |
府内で現在残っている自生地は、1〜2ケ所程度と大変貴重な自生場所となっているため、自生地の保全の為、 当会の湯川副会長が中心となり各方面に働きかけを行っています。 |
<コメント> |
11月12日(金)には、当会スタッフが土壌と水のサンプルを採集して水質検査を実施。 土壌分析については、水生生物センターに担当をお願いしました。 その結果、ミズアオイ自生地は有機物がやや多いが、土壌・水質ともに比較的「きれい」な状態であることが判明しました。 また、この水路は他の水路とのつながりが薄く、新鮮な水の流入があまり見られない極めて特殊な条件である事がわかりました。 更に、11月20日(土)には、「寝屋川市自然を学ぶ会」に協力を求めて自生地の植物調査を実施しました。 調査結果は、水路中、水路壁面、ヘドロなど周辺全体を調査し多数の植物名が記載されましたが、 ここでは、水路中で確認された植物を記載しておきます。 ミズアオイ、ヨシ、ヒメガマ、ウリカワ、ナガバオモダカ、ボタンウキクサ、セリなどの水生植物が確認されました。 自生地保全のために基礎データを収集している段階ですが、今後とも調査等を継続し地元住民と行政の力を借りて 地域全体での取り組みに発展できるよう努力したいと思います。 |