平成17年10月30日(日)AM9:00〜AM11:00に成田公園「三つ池」の 外来魚駆除と在来種調査が実施されました。 水生生物センターと協同で、今年度で3回目となります。当日はお天気に恵まれ最高のコンディションでした。 池の方は、思ったより水位が高く水生生物センターの研究員さんがボートを使い巻き網を入れました。 当会は、地上班として採集した魚の同定、計測、外来種と在来種の分別を担当しました。 当会からの参加者は8名。当日の様子を一部、御紹介いたします。<文章・撮影:新城> |
<成田公園「三つ池」の外来魚駆除と在来種調査> |
朝のミーティング。水生生物センター長から調査の手順等の説明を受ける当会スタッフ。 水生生物センタースタッフは既にボートから巻き網を投入する準備をされていました。 |
第一回目の巻き網をあげるとブルーギルやウシガエルの姿が見えました。 外来種が目立ちます。 |
オオクチバスに迫る大きなカメラはTV局のカメラです。 全長30cm程度のオオクチバスが入りました。 |
採集した魚を魚箱に入れ、当会スタッフが待つ場所へ運び込み、すぐさま計測作業に入ります。 在来種と外来種を同定します。在来種は調査終了後、再放流する為に活かします。 |
小さな魚も目立ちますが、殆どがブルーギルでした。 この中から在来種を選別して一旦バケツの中へ入れます。 |
左に見える灰色の舟のようなものは、在来種をキープするためのイケスです。 一旦バケツに入れた在来種は、魚箱1箱の計測と同定が終わる度に池のイケスまで運びました。 水揚げの時はTVカメラが集中します。 |
何処で巻き網を引いても、ブルーギルの姿が目立ちます。 オオクチバスはそれほど数は採れませんでした。 |
小さい魚ばかり目立ちますが、時折、オオクチバスやゲンゴロウブナ(ヘラブナ)が入りました。 ブルーギルの数は圧倒的に優勢でした。 |
計測中にもTVカメラが取材に来られました。 関西テレビ放送と毎日放送の2社が取材に来られて、当日の夕方ニュースで放送されました。 |
公園内の池なので、計測作業やTVカメラが珍しいのかたくさんのギャラリーに囲まれました。 小さなブルーギルはビニール袋に入れてホルマリン固定して持ち帰りです。 |
全ての調査が終了し、在来種をキープしていたイケスを開放します。 当会の計測した結果を速報として発表して、調査を終了しました。 詳細のデータについては、今後、水生生物センターで持ち帰った外来魚を調査して別途発表されます。 以下に、当日採集された水生生物の一部を紹介します。 |
左:モツゴです。当会の計測結果では、234尾が記録されました。 右:タモロコです。当会の計測結果では、6尾が記録されました。 |
左:外来種のカダヤシです。こちらはたくさん採れましたが全て駆除しました。 右:スジエビです。当会の計測結果では、17匹が記録されました。 |
左:ヨシノボリです。当会の計測結果では、107尾が記録されました。 右:ゲンゴロウブナ、ギンブナ等のフナ類です。当会の計測結果では、20尾が記録されました。最大は全長40cm。 |
左:ヤゴです。当会の計測結果では、6匹が記録されました。 右:錆び色をしていますが、ミシシッピアカミミガメです。4匹が記録されました。 |
【今回の採集状況】 今回採集した水生生物は、下記のとおりでした。(カッコ内は尾数) オオクチバス、ブルーギル、モツゴ(234)、ヨシノボリ(107)、タモロコ(6) フナ類(20)、カダヤシ、スジエビ(17)、オタマジャクシ(1)、ウシガエル(1) ミシシッピアカミミガメ(4)、クサガメ(3)、ヤゴ(6)でした。 オオクチバスの最大体長は340mm、ブルーギルの最大体長は165mmでした。 ブルーギルの尾数が圧倒的に多い状況でした。 オオクチバスとブルーギルに関しての詳細のデータについては、今後、水生生物センター が持ち帰った魚を調査して別途発表されます。 |