寝屋川市自然を学ぶ会「2008年度 展示会 『私の自然観察』」に協力展示という形で参加しました。 平成21年2月16日(月)〜22日(日)の一週間、寝屋川市立総合センター1階にて開催された、 寝屋川市自然を学ぶ会の展示会にて、当会は一角をお借りして淀川左岸幹線水路調査結果など についてパネル展示をしました。 以下に、そのときの様子を一部お伝えいたします。<写真・文:新城> |
<寝屋川市自然を学ぶ会「2008年度 展示会 『私の自然観察』」> |
寝屋川市自然を学ぶ会は、寝屋川市内や近隣地域の自然そのものをテーマに活動されている懐の広い団体です。 植物から昆虫、鳥、魚・・・あらゆるスペシャリストが在籍されており、 活動を通じて子ども達へ自然の面白さを伝えておられます。 |
寝屋川市自然を学ぶ会の一年間の活動を総括する展示会です。 自然をテーマにした内容は盛りだくさん! |
当会会長が講師を担当した自然観察会の様子も展示されていました。 投網を投げている姿もキレイに撮れています。 |
当会の協力展示ブースの様子です。 淀川左岸幹線水路調査を中心にしてポスター展示をしました。 |
淀川左岸幹線水路調査の概要を示したポスターです。 |
採集魚種の過去5年分の変化の様子を示したグラフです。 オイカワを筆頭にして採集魚が激減している様子が分かります。 |
過去の調査データの総括表と採取魚種の円グラフです。 |
昨年度の展示会の様子をネットで見た方からトラキメラに関する問合せがありました。 今回の展示では、その後の経緯がポスター展示されました。 |
トラキメラの和名が、ユーカリを食べる事から、 ユーカリカメノコハムシと呼ぶことが提唱されたようです。 <昨年の展示のページから追記を転載> 「トラキメラ」に関しては、大阪市立自然史博物館編集・友の会発行のNature Study 54巻7号(2008年7月号) にて、湯川氏(発見者)と宮武氏によって「新しい侵入昆虫−トラキメラ属の1種(ハムシ科)の大阪府寝屋川市での記録」として 掲載されました。 その後、同じくNature Study 54巻12号(2008年12月号)にて中谷氏と山崎氏の 「ユーカリを食べるハムシ 侵入種の分布記録と生態」、Nature Study 55巻2号(2009年2月号)にて宮武氏の 「ユーカリを食害するトラキメラ属の1種の同定結果とその後の知見」が掲載されています。 小さなハムシの情報は、関係者の手を経てオーストラリアの専門家まで辿り着き同定に至っています。 日本名は無いので、「ユーカリカメノコハムシ」と呼ぶことを宮武氏は提案されています。 偶然、このページをご覧になられた方も身近にユーカリの木があるのでしたら確認してみると 新しい発見があるかもしれませんね。 |
<写真・文章:新城> |