寝屋川市自然を学ぶ会「2007年度 展示会 『私の自然観察』」に協力展示という形で参加しました。 平成20年2月11日(月)〜17日(日)の一週間、寝屋川市立総合センター1階にて開催された、 寝屋川市自然を学ぶ会の展示会にて、当会は一角をお借りして淀川体験学習のアンケート結果など についてパネル展示をしました。 以下に、そのときの様子を一部お伝えいたします。<写真・文:新城> |
<寝屋川市自然を学ぶ会「2007年度 展示会 『私の自然観察』」> |
寝屋川市自然を学ぶ会は、寝屋川市内や近隣地域の自然そのものをテーマに活動されている懐の広い団体です。 植物から昆虫、鳥、魚・・・あらゆるスペシャリストが在籍されており、 活動を通じて子ども達へ自然の面白さを伝えておられます。 |
当会の展示パネルは、寝屋川市環境政策課さんの隣です。 パネルの前には会報誌などが置いてあります。 |
淀川体験学習のアンケート結果と子どもたちに配布した図鑑などを掲示。 |
小学5年生で「川の水に足をつけたのは初めて・・・31%」という結果が出ました。 近くに川があっても足をつける機会は無いようです。 |
子どもたちに配布した図鑑も掲示しました。 |
当会の副会長さんが、「トラキメラ」という珍しい昆虫を見つけたという報告をパネルにされていました。 オーストラリアでユーカリを食べるハムシの仲間だそうです。 動物園のコアラ用の餌として輸入したユーカリについてたのかな? いずれにしても、日常から注意深く生き物を見る目があったからこそ 「変わった虫」という判断が出来たものと思います。 このような鋭い観察眼を持ちたいものです。 普通の人だったら「ただの小さな虫」で終わりですからねぇ。 <追記:H21.2.16> 「トラキメラ」に関しては、大阪市立自然史博物館編集・友の会発行のNature Study 54巻7号(2008年7月号) にて、湯川氏(発見者)と宮武氏によって「新しい侵入昆虫−トラキメラ属の1種(ハムシ科)の大阪府寝屋川市での記録」として 掲載されました。 その後、同じくNature Study 54巻12号(2008年12月号)にて中谷氏と山崎氏の 「ユーカリを食べるハムシ 侵入種の分布記録と生態」、Nature Study 55巻2号(2009年2月号)にて宮武氏の 「ユーカリを食害するトラキメラ属の1種の同定結果とその後の知見」が掲載されています。 小さなハムシの情報は、関係者の手を経てオーストラリアの専門家まで辿り着き同定に至っています。 日本名は無いので、「ユーカリカメノコハムシ」と呼ぶことを宮武氏は提案されています。 偶然、このページをご覧になられた方も身近にユーカリの木があるのでしたら確認してみると 新しい発見があるかもしれませんね。 |
<写真・文章:新城> |