<琵琶湖博物館を訪ねて> |
<文章:湯川> |
8月24日(土)、当会の行事の一環として滋賀県立琵琶湖博物館を見学しました。 初めて見た博物館の印象をレポートします。 1.素晴らしい立地、烏丸半島 湖岸道路を北に進みながら、先ず眼にはいるのが大きくひろがる琵琶湖です。 アシの茂みの影にコサギやカルガモらしい姿が見えます。右手陸地側にも綺麗な水の 入り江があちこちにあり、「良い景色だなあ」と感心することしきり。 程なく風力発電の高い塔が見えてきて博物館に着きます。 2.裏方見学 あらかじめ「水生生物センター」の宮下所長にお願いしたおかげで学芸員の 桑原雅之さんが待ちかまえておられ、早速水槽の裏側の見学です。 まず、最初は魚の病室から始まり、飼育室、濾過装置など水族館を裏側から支える 仕組みを約1時間半にわたって、詳しく説明していただきました。 印象に残ったことを2、3紹介すると・・・ (1)水の確保が大変。琵琶湖の水位が低いと取水できず、年間130日分位は上水道を使う。 常時貯留水量は1,500トン。循環濾過しながら不足分だけを入れ替えるがそれでも大変な水量。 (2)餌は湖産のエビや魚を使えるのが魅力。ただし殺菌剤は使えないので−30℃に冷凍して から使う。水鳥コーナーのカイツブリは生き餌のカワムツを追っかける。 (3)裏方の苦労はどこも同じ。魚が好きだと入所してきても、魚の世話を出来るようになるまでに 下働きをみっちり仕込まれる。そういえば、飼育室はエアコンが効いているが、水槽の裏や配管部分は結構暑い。 冬は寒いだろう。 3.一般観覧室 大は琵琶湖オオナマズ、小はメダカまで、湖産の魚の殆ど見ることが出来るのが最大の特徴。 ひろくて見やすい水槽なので、じっくり観察できる。各種の魚種が種類毎に群泳する様子が 見られる大水槽もあり見飽きない。魚好きの人には何度も行きたくなる施設だ。 4.さらに勉強したい方に 琵琶湖のこと、魚のことをもっと深く知りたい人のために、2階に学術的な資料室と入門用の展示室が設けられている。 奥が深い博物館である。1日ではとても見切れない。 また来ることにして、2階はざっとが概観するだけにした。 終わり。 |